中沢けい
茅野裕城子
伊藤比呂美
多岐祐介
城戸朱理
石田瑞穂


フリーペーパールクツンの執筆陣と、今後の執筆の快諾をいただけた作家の皆さんです。



ルクツンの原点は、著名作家のコラムがメインのフリーペーパーです。残念ながら現在、休刊中です。決して廃刊ではありません。他とは異質な内容に、読者から高い評価も得ています。発行再開を模索する中、WEB版にて全力投球中の編集室です。


中沢けいなかざわ・けい
作家。1959年生まれ。明治大学政治経済学部卒。小説『海を感じる時』で第21回群像新人賞受賞。つづいて小説『水平線上にて』で第7回野間文芸新人賞受賞。著書に『女ともだち』『喫水』『仮寝』『豆畑の夜』『うさぎとトランペット』などがある。
中沢けい公式サイト


  
左より『楽隊のうさぎ』『うさぎとトランペット』(新潮文庫)
『海を感じる時』(新風舎)



茅野裕城子ちの・ゆきこ
作家。東京生まれ。青山学院大学フランス文学科卒。女優として、国立小劇場、三島由紀夫「近代能楽集」などの舞台を経験するが、挫折。機内誌、女性誌にトラベル・ライティングをはじめ、世界中を巡る。1992年北京に留学。95年『韓素音の月』ですばる文学賞受賞。中国の現在をみつめる小説を書きつつ、長年蒐集してきたバービーに関する研究も発表、慶応大学で半年間のレクチャーも。現在は武蔵野大学でクリエイティブ・ライティングを教えている。日本ペンクラブ女性作家委員会副委員長。

 
左より『西安の柘榴』(集英社)
『バービーからはじまった』(新潮社)

MESSAGE●最近、大学で創作を教えはじめました。どうやって教えたらいいの? 自分がアメリカの大学に入りなおして、創作を学びたいくらいです。生徒サンたちには申し訳ないけど、試行錯誤繰り返しながら、やっています。
去年から大学とのかかわりを持ちはじめ、最近の学生というものが、自分たちの頃と生活態度もまったく違い、まじめで、学校にもよく来るのに、驚かされました。というより、わたしは、やはり、大学に在籍していただけで、ほとんど行ってなかったんだなあ、とおもいしらされました。05/10/28



伊藤比呂美いとう・ひろみ
詩人・作家。1955年生まれ。青山学院大学文学部日本文学科卒業。『ラニーニャ』で野間文芸新人賞受賞。主な著書に『伊藤比呂美詩集』『良いおっぱい悪いおっぱい』『伊藤ふきげん製作所』『日本ノ霊異ナ話』『レッツ・すぴーく・English』など。2006年『河原荒草』(思潮社)で高見順賞受賞。1997年からカリフォルニア在住。


   
左より『伊藤ふきげん製作所』(新潮文庫)『万事OK』(新潮社)
最新刊『ミドリノオバサン』(筑摩書房)と『河原荒草』(思潮社)


MESSAGE●四ヶ月日本にいましたが12月22日にカリフォルニアに帰ります。またすぐ二月ごろ帰ってくる予定。親の介護もこう遠隔地になるとたいへんで。。。とかなんとかいいながら嬉々として介護しているわたくしです。なんか人生に苦労のある状態に慣れてしまって、苦労がたまってくると、なにくそーちくしょうめーという気になるのですね。そうそう、なにくそーちくしょうめーのイキオイで本も次々出しました。「ミドリノオバサン」(筑摩書房)園芸本です。「河原荒草」(思潮社)なんと10年ぶりの本業、詩集です。四ヶ月、楽しかったです。毎日ご飯があたりまえのように食べられたし。英語しゃべらなくて良かったし。05/12/7




多岐祐介たき・ゆうすけ
文芸批評家。1949年、新潟県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。著書に『批評果つる地平──現代作家論』『文学の旧街道──作家論』(ともに旺史社)がある。

『文学の旧街道──作家論』(旺史社)




城戸朱理きど・しゅり
詩人。1959年盛岡市生まれ。20歳で「ユリイカ」誌新鋭詩人に選ばれる。同人誌「洗濯船」(82〜87年)に参加。詩集に『召喚』(85年・書肆山田)『非鉄』(93年・思潮社)『不来方抄』(94年・思潮社 歴程新鋭賞)『現代詩文庫140 城戸朱理詩集』(96年・思潮社)『夷秋−バルバロイ』(98年・思潮社)『千の名前』(99年・思潮社)。『召喚』異本としての選詩集『モンスーン気候帯』(91年・沖積舎)、吉増剛造との対話『木の骨』(93年・矢立出版)、講演禄『詩人の夏』(94年・矢立出版)、詩論『討議戦後詩』(野村喜和夫と共著 97年・思潮社)、翻訳に『パウンド詩集』(98年・思潮社)などがある。
詩・詩論・翻訳・批評・エッセイ・書評と幅広い活動を展開し、日本現代詩の新世代を主導する。読売新聞読書委員(99年〜2000年)。現在、正岡子規国際俳句賞選考等調整会委員。
城戸朱理のブログ


左より『詩の現在 討議 』 城戸朱理・野村喜和夫著(思潮社)
『 戦後名詩選 2』 城戸朱理・野村喜和夫著(思潮社)
『入沢康夫の詩の世界 』野村喜和夫・城戸朱理編(邑書林)



石田瑞穂いしだ・みずほ
詩人。1973年生れ。1999年現代詩手帖賞受賞。2002年、詩と アートのドキュメンタリー番組「Edge〜未来を、さがす。」(SKYPerfecTV!216c h)に出演。これを機に「都市を装幀する」(六本木ヒルズ)「田村隆一in Memorium」(UPLINK)など、Edgeポエトリー・イベント東京ディレクターを務 めるようになる。共著に『Edgeー詩と映画の間』(Art Square)。翻訳にW.C. ウィリアムズ「春そして全て」。詩誌『(f)orpoets』にたずさわる。

プロフィルは執筆ご許可をいただいた作家の皆様から順次掲載していきます。


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